トイレ詰まりのよくある原因とは?現役プロが分かりやすく解説!

トイレの詰まりの原因
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排水マスタースタッフ

現役の水道・排水管清掃のプロとして、年間数百件のトラブルを解決しています。
業界歴10年以上で、住宅の排水管から店舗や工場の大規模設備まで、幅広い現場を経験。特に「詰まり」の解決を得意としています。

「水回りのトラブルで困る人を少しでも減らしたい」という思いから、専門知識や実体験をもとに役立つ情報を発信中。プロ目線で分かりやすく、誰でも実践できるアドバイスをお届けします。

信頼できる情報源としての約束
私が提供する情報は、現場で培った実績と最新の知識に基づいています。ご家庭や職場での水回りのお困りごと解決の参考になれば幸いです。

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現役詰まり抜きプロが教えるトイレ詰まりの原因

「トイレが詰まった!」となると焦りますよね。水が流れず溢れそうになったり、異臭がしたり…。でも、実はトイレ詰まりにはよくある原因があります。この原因を知っておくだけで、「あ、これか!」と冷静に対処できることが増えます。
ここでは、現役の詰まり抜き業者である私が、トイレ詰まりの原因とその背景を分かりやすく、丁寧に解説していきます。

1. トイレ詰まり、よくある原因3つ

トイレ詰まりって、ほとんどの場合に原因がはっきりしています。実は「ちょっと気をつけるだけ」で防げることが多いです。
以下、主な原因を3つに分けて解説します。

(1) 流してはいけないものを流した場合

トイレは基本的にトイレットペーパーと人の排泄物専用です。
それ以外を流してしまうと詰まりやすくなります。
例えば

  • おむつや生理用品:これらは水に溶けないので、配管で簡単に詰まります。吸水性が高く膨らむので一度詰まると手強い相手です。
  • お掃除シートやウェットティッシュ:トイレットペーパーと違って繊維が強いので水に溶けません。お掃除シートは「水に溶けるタイプ」と記載されている場合も多いですが、厚手のシートは大量に流すと詰まる可能性があります。実際に詰まりの現場でよく見かけます。
  • 子どものおもちゃや小物:うっかり流してしまうことも多いです。これが深いところで引っかかると、家庭では対処が難しくなります。最近ではスマホを落とすケースもあります。

「これぐらいなら流れるかも?」と思っても、トイレには流さない方が安心です。

(2) トイレットペーパーの使い過ぎ

トイレットペーパーは水に溶けるので詰まらないと思われがちですが、大量に使いすぎると別です。一度にたくさん流すと溶けきれず、排水管で詰まることがあります。特に厚手タイプを使っている方は要注意です!

(3) 節水トイレや古い排水管の影響

最近は環境に優しい節水トイレが普及していますが、水量が少ない分、紙や排泄物を流しきれないこともあります。
また、築年数の古い家だと、排水管が汚れやサビで狭くなっているケースもあります。この組み合わせは、詰まりを引き起こしやすいです。
このケースで良く現場で見かけるのは、古い排管に新しい節水タイプの便器をリフォームした時などに詰まりが起きるケースがあります。
今までは、水の勢いで流れていたものが、新しい物に変え水の流れが少なくなったことから発生します。

私達が実際に現場で対応し詰まりの原因を調べた結果が凡そ以下の感じです。

原因 割合(%) 説明
異物を流した 40 トイレットペーパー以外の異物(おむつ、生理用品など)を流してしまうことが主な原因。
トイレットペーパーの使いすぎ 25 トイレットペーパーの使いすぎにより水に溶けきれず詰まる。
節水トイレの水量不足 20 節水トイレの排水量不足で流れが不十分になるケース。
配管の老朽化 10 長年の使用で排水管内に汚れやカスが溜まり、流れが悪くなる。
工事の不具合 5 配管の傾斜や接続が不適切で、スムーズに排水されないことがある。

 


2. こんな状況は詰まりやすい!注意したいポイント

トイレ詰まりが発生しやすいのは、以下のような状況です。
心当たりがある方は注意してください。

家族や来客が多いとき

トイレの使用回数が増えると、その分だけ詰まりのリスクも高まります。
特にイベントやお正月などの来客が増える時は要注意です。

節水器具を使っている場合

「水を節約したい」と思って取り付けた節水器具。これが逆に排水不足を引き起こして、詰まりの原因になることがあります。

排水の流れが普段と違うとき

流れる音が鈍い、少し時間がかかる、といった変化が見られる場合、詰まりの前兆かもしれません。この段階で対処できれば、ひどい詰まりを防げることがあります。


3. 詰まりを予防するコツ

流していいものを徹底する

トイレに流せるのは基本的にトイレットペーパーだけ。「これぐらい大丈夫だろう」と油断せず、ルールを守ることが詰まり防止の第一歩です。

十分な水量で流す

節水トイレを使っている場合でも、「大」モードでしっかり流すことが大事です。1回の流しをケチると、後々大変な詰まりにつながることがあります。

定期的に掃除する

トイレや排水管の汚れは詰まりの原因になります。月に1回程度、排水口や便器の奥を掃除しましょう。さらに、年に1回は専門業者による点検を依頼すると安心です。

ラバーカップ(すっぽん)を備えておく

軽い詰まりなら、ラバーカップで解消できることが多いです。家庭に1つ常備しておくと、いざというときに役立ちます。
100円ショップで購入できるラバーカップ(すっぽん)でも詰まりを解消できる場合もあります。


4. 自力で無理なとき、プロに頼むべきタイミング

どんなに気をつけていても、詰まりが完全に防げないこともあります。以下のような場合は、自力での対応を諦めて、プロの業者に依頼するのが賢明です。

  • 異物が奥の方で詰まってしまった
  • 排水口から逆流が起きている
  • ラバーカップや市販の詰まり解消剤を試しても解決しない
  • 排水管全体が詰まっている可能性がある

専門業者なら、高圧洗浄機や内視鏡カメラを使って、詰まりの根本原因を確実に取り除きます。また、排水管全体の点検も行うので、再発防止にもつながります。

まとめ

トイレ詰まりは、日常生活で頻繁に起こり得るトラブルですが、その多くは日頃の使い方や習慣を少し改善するだけで防ぐことができます。
特に、流してはいけないものをトイレに流さない、節水トイレを正しく使うといった基本的なルールを守ることで、大半の詰まりは未然に防げます。

ただし、どうしても防げない場合や、原因が分からないまま詰まりが悪化してしまった場合には、専門業者に相談することをおすすめします。
無理に自分で対処しようとして、状況を悪化させてしまうケースも少なくありません。例えば、異物が排水管の奥に詰まってしまうと、市販の器具や薬剤では解決できず、逆に排水管を傷つけてしまう恐れもあります。

トイレは、毎日使用する大切な設備の一つです。快適な生活を維持するためにも、問題が発生した際は、専門の知識を持つ業者にお任せすることも大切です。

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