シンクの油詰まりを自分で解消!プロが教える簡単な方法

シンクの詰りを 自分で直す
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排水マスタースタッフ

現役の水道・排水管清掃のプロとして、年間数百件のトラブルを解決しています。
業界歴10年以上で、住宅の排水管から店舗や工場の大規模設備まで、幅広い現場を経験。特に「詰まり」の解決を得意としています。

「水回りのトラブルで困る人を少しでも減らしたい」という思いから、専門知識や実体験をもとに役立つ情報を発信中。プロ目線で分かりやすく、誰でも実践できるアドバイスをお届けします。

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私が提供する情報は、現場で培った実績と最新の知識に基づいています。ご家庭や職場での水回りのお困りごと解決の参考になれば幸いです。

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シンクの油詰まりを自分で解消する方法

「シンクが詰まって水が流れない…」そんな経験、ありませんか?特に油による詰まりは家庭のキッチンでよくあるトラブルの一つです。業者を呼ぶのも一つの手ですが、実は自分で簡単に解消できる方法があるんです!

この記事では、プロの排水管業者が、家庭でできる油詰まり解消の具体的な手順をわかりやすく解説します。詰まりが起こる原因から、必要な道具、そして解決までのステップを詳しくご紹介。さらに、日常的にできる詰まり防止策もお伝えします。

この記事を読むことで、業者に頼らず自分で対応できるスキルが身につきます。コストを抑えながらキッチンを快適に保つための情報が満載です。ぜひ最後までお読みください!


シンクの油詰まりが起きる原因とは?

油脂の塊

油詰まりが発生するメカニズム

  1. 冷えた油が固まる 使用後の油をそのままシンクに流すと、配管内で冷えて固まります。特に冬場や寒冷地では、配管内の温度が低いため、固化が早く進行します。固まった油が層を作り、徐々に配管を狭めていきます。一度固まった油は水だけで流すのが難しく、洗剤だけでは完全に溶けない場合もあります。
  2. 食べ残しやゴミとの結合 油そのものが他の汚れを吸着する性質があり、食べ残しや洗剤カス、小さなゴミと絡み合うことで固まりが大きくなります。これにより、油単独よりも頑固な詰まりとなり、取り除きにくくなります。特に揚げ物や炒め物の調理後に洗い物をする際に注意が必要です。
  3. 配管の傾斜不足や汚れの蓄積 排水管には適切な傾斜が必要ですが、住宅の設計によっては傾斜が十分でない場合があり、水の流れが悪くなることがあります。傾斜が不足していると油や汚れが配管の途中に停滞し、そこにさらに新しい汚れが蓄積することで詰まりが悪化します。また、古い配管の場合、内側が劣化してざらつきができ、汚れが付着しやすくなります。

問題を放置するとどうなる?

  1. 水が流れない 油や汚れの塊が完全に配管を塞ぐと、水が流れなくなり、キッチンでの作業が大幅に制限されます。これが続くと、シンク内に水が溜まり、さらに汚れや菌の繁殖が進む原因となります。
  2. 悪臭が発生 詰まった油や汚れは時間が経つと腐敗し、嫌な臭いを発生させます。これがシンク周辺に漂い、キッチン全体の衛生環境を悪化させます。特に、油が酸化したり、残留物が腐敗したりすることで、独特の強い悪臭が長期間残ることがあります。
  3. 配管のダメージが進行 詰まりを放置すると、配管内の圧力が高まり、漏水や破損のリスクが増加します。また、長期間詰まりを放置した場合、固まった油や汚れが石のように硬化し、専用の器具やプロの作業が必要となるケースもあります。配管の内壁に汚れが層状にこびりつくと、通常の洗浄では取り切れず、配管全体の交換が必要になる場合もあります。

シンクの油詰まりを自分で解消する方法(ステップバイステップ)

必要な道具

  • ゴム手袋
  • 排水管クリーナー(市販の洗剤)
  • ワイヤーブラシまたは排水管用のスネーク(清掃ツール)
  • 50°〜60℃のお湯(熱すぎはNG 塩ビ管などが変形する可能性があります)

ステップ1: ゴミ受けやトラップ部分の掃除

シンクのゴミ受けやトラップ部分を取り外し、固形物や油汚れを丁寧に取り除きます。この段階で目に見えるゴミや汚れを取り除くだけでも、詰まりが解消する場合があります。

ステップ2: お湯を使った詰まり解消

50°〜60℃のぬるま湯を少しずつシンクに流します。この温度は油を溶かすのに最適で、配管を傷める心配も少ないです。たったこれだけの作業ですが、お湯を使ったことが無いキッチンなどには効果的に詰まりが解消されることがあります。
一気に水を流す方が良いとの事も聞きますが、私たちはゆっくり流した方が効果的だと思っています。

ステップ3: 市販の排水管クリーナーを使用

詰まりがひどい場合は、市販の排水管クリーナーを使います。
排水管クリーナーは数多くありますが、私達がおすすめする(現場でも実際に使っている)のはピーピースルーです。
業務用と一般用との種類がありますが、一般用でも充分に効果は高いです。
実際に私達がピーピースルーで詰まり除去している動画がありますので、そちらも参考にしてみてください。
ピーピースルー参考動画

ステップ4: ワイヤーブラシで詰まりを物理的に除去

さらに詰まりが解消しない場合は、ワイヤーブラシやスネークを使い、配管内を直接清掃します。ツールを回転させながら挿入することで、固まりを効率的に取り除けます。
ただし、排管がジャバラホースなどでつながっている場合は、シンク下の配管から作業します。
少し難易度があがりますので、自信のない方はプロの業者を呼んだ方が良いかもしれません。

ステップ5: 仕上げとして水を流す

最後に水を勢いよく流し、配管内の残留物を洗い流します。このとき、水の流れがスムーズかどうかを確認してください。


これでも解消しない場合はどうする?

詰まりが深刻な場合の原因

  • 配管の奥で固まった油
  • 配管内の異物が原因

専門業者に依頼するタイミング

  • 詰まりが繰り返し発生する
  • 市販のクリーナーやツールで解消できない

業者に依頼することで、配管全体を専用の機材で洗浄し、根本的な解決が可能です。費用はかかりますが、放置するよりも配管を長持ちさせるためには有効です。


詰まりを防ぐための日常メンテナンス

  1. 油をシンクに流さないコツ
    • 調理後のフライパンや鍋はキッチンペーパーで拭き取る
    • 油の多い調理の後は必ずぬるま湯で排水管を洗浄する
  2. 定期的に排水口を掃除する
    • 月1回、重曹と酢を使った自然派クリーニングも有効です。重曹を排水口に振りかけ、酢を加えた後にぬるま湯で流します。
  3. 配管クリーナーを定期的に使用
    • 市販のクリーナーを2〜3ヶ月に1回使用することで、詰まりを予防できます。

まとめ:油詰まりを自分で解消して快適なキッチンを!

この記事では、シンクの油詰まりを解消する方法を詳しく解説しました。詰まりを防ぐためには、日常的なメンテナンスが重要です。それでも解消できない場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。自分で対応する知識を身につけ、快適なキッチンを保ちましょう!

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