排水の基礎知識

排水管の種類と見分け方|VP・VU・鉄管・ジャバラ管の違い

公開 更新 排水マスター編集部
排水管の種類
この記事の内容
  1. 住宅で確認する排水管の主な種類
  2. VP管・VU管
  3. 金属管・鋳鉄管
  4. 陶管・その他の古い屋外管
  5. 自宅の排水管を見分ける4つの確認
  6. 補修・交換を検討する症状
  7. 症状から確認する関連記事
  8. 排水管の種類に関するよくある質問
  9. VP管とVU管は見た目だけで区別できますか?
  10. ジャバラ管は排水管として問題ありませんか?
  11. 古い金属管はすぐ交換が必要ですか?
  12. 参考情報

住宅の排水管は、塩ビ管、金属管、器具接続用のジャバラ管などが使われます。見た目だけで材質や交換部品を決めず、管に印字された記号、設置場所、建物図面、既存継手の型番を確認してください。

排水管は、台所・浴室・洗面・トイレから出た水を建物外へ流す設備です。同じ住宅でも、屋内の枝管、立て管、屋外の排水管、器具との接続部で異なる材料が使われることがあります。

住宅で確認する排水管の主な種類

種類 主な特徴 確認時の注意
VP管 肉厚の硬質ポリ塩化ビニル管。建物設備でも使われる 用途・口径・継手は設計と規格で確認
VU管 排水用の薄肉塩ビ管。自然流下の排水や下水道用途で使われる VP用部材との取り違えに注意
鋼管・ステンレス管 強度や耐火・防音などの条件で採用される 腐食、接合方法、建物条件を専門家が確認
鋳鉄管 集合住宅や古い建物の排水立て管などで見られる 重量があり、切断や交換はDIY向きではない
ポリエチレン・ポリプロピレン系 製品ごとに排水、通気、特殊用途などがある 樹脂名だけで用途を判断せず製品表示を確認
ジャバラ管・ホース 流し台や洗濯機など器具と排水口の接続に使う 構造管ではなく、折れ・隙間・抜けを確認

VP管・VU管

硬質ポリ塩化ビニル製の排水管

どちらも硬質ポリ塩化ビニル管ですが、肉厚と想定用途が異なります。積水化学工業はVU管を「排水用硬質ポリ塩化ビニル管」とし、下水道用途の規格品も案内しています。交換部品を選ぶ時は、管表面の「VP」「VU」などの印字と呼び径を確認します。

金属管・鋳鉄管

ステンレス鋼管
鋳鉄管

金属管は建物用途や施工年代により種類が異なります。表面のさびだけで内部状態は断定できません。漏れ跡、継手まわりの腐食、繰り返す詰まりがある場合は、部分補修で済むか系統交換が必要かを調査します。

陶管・その他の古い屋外管

陶器製排水管のイメージ

古い屋外排水では陶管などが残る場合があります。継手のずれ、割れ、木の根の侵入などは地上から見えないため、繰り返す詰まりでは管内カメラなどによる調査が必要です。

自宅の排水管を見分ける4つの確認

  1. 管の印字:VP、VU、メーカー名、呼び径、規格表示を探します。
  2. 設置場所:流し台下の接続部、床下、立て管、屋外管では役割が違います。
  3. 建物図面:竣工図、設備図、リフォーム記録があれば材質と系統を確認します。
  4. 継手・部品の型番:排水トラップ、エルボ、防臭部品は既存設備への適合を優先します。

灰色だから塩ビ、磁石が付かないからステンレスなど、一つの特徴だけで断定しないでください。塗装、被覆、金属の種類によって見え方や磁性が異なります。

補修・交換を検討する症状

  • 継手や管から水滴・にじみ・漏水跡が出る
  • さびの膨れ、割れ、変形、支持金具の外れがある
  • 清掃しても同じ場所で詰まりを繰り返す
  • 複数の排水口でゴボゴボ音や逆流が起きる
  • 屋外管で地盤沈下、木の根、管のずれが疑われる

交換時期を年数だけで決めることはできません。材質、使用条件、施工状態、腐食、地盤条件で変わります。漏水や共通管の異常がある場合は使用を抑え、賃貸なら管理会社、持ち家なら排水設備を調査できる事業者へ相談してください。

排水管の種類に関するよくある質問

VP管とVU管は見た目だけで区別できますか?

外径が近く見える場合があるため、見た目だけでは決めません。管表面の印字、肉厚、呼び径、接続されている継手を確認してください。

ジャバラ管は排水管として問題ありませんか?

流し台や洗濯機など器具との接続に使われます。ただし折れ、たるみ、差し込み不足、防臭部品の隙間は臭いや漏れの原因になるため、設置状態を確認します。

古い金属管はすぐ交換が必要ですか?

年数だけでは判断できません。漏水、腐食、管内の閉塞、継手状態を調査し、部分補修と系統交換のどちらが適切か判断します。

参考情報

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