【実体験】ピーピースルーF・Kどっちを買うべき?

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排水マスタースタッフ

排水・配管専門ライター(業界歴12年、年間350件のトラブル解決実績)

【専門実績】:累計4,200件の排水トラブル解決、住宅から工場まで全規模対応
【得意分野】:詰まり解決成功率98.5%、特に「根本原因の特定」と「再発防止策」

【分析手法】:同一トラブルの複数解決法比較・コスト効果分析・季節別傾向調査
【信頼性】:実際の現場対応による客観的データ・利害関係を超えた公正な機器評価

「DIYで解決できるもの」「プロに依頼すべきもの」を実体験をもとに正確に判断。年間350件の現場対応だからこそ分かる、本当に効果的な解決法をお伝えします。業界の「常識」にとらわれない、現場主義の実践的アドバイスを提供。

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正直に言います。
ピーピースルーってFとKがあってどっちを買えばいいか迷いますよね…。
私も最初は「どれも同じでしょ?」と思ってました。でも12年間この仕事をやって、数千件以上の現場を見てきた結論は「全然違う」です。
今日はその違いをぶっちゃけます。

まず結論から。FとKは何が違うの?

簡単に言うと、Fは家庭用、Kはプロ用です。でもこれだけじゃ分からないですよね。

実は、成分の濃さが全然違うんです。
Fは4%、Kは25%。つまりKの方が6倍も強いってことです。

でも強いから良いってもんじゃない。
Kは劇物指定なので、買うのに書類が必要だし、扱いも危険です。

私が現場で見てきた違いはこんな感じ

項目 ピーピースルーF ピーピースルーK
成分濃度 4%(普通の家庭でも安心) 25%(劇薬レベル)
効き目 家庭の詰まりなら十分 業務用レベルの威力
時間 30〜45分かかる(詰まりによる) 20分~30分(詰まりの状況による)
買いやすさ ホームセンターで普通に買える 書類提出が必要
値段 1,200円くらい 3,800円くらい
危険度 注意すれば大丈夫 めちゃくちゃ注意が必要

正直、どっちを買えばいいの?

これ、よく聞かれます。12年やってて思うのは、最初はピーピースルーFで十分です。

なぜかというと…

  • 家庭の詰まりの8割はFで解決できる
  • Kは扱いが難しすぎる(火傷とかマジで危ない)
  • Fがダメだった時だけK考えればいい(ぶっちゃけ、Fでダメなら業者呼んだ方が良い)

実際、私の現場でも一般家庭でKが必要なケースって2割くらいです。
よっぽど頑固な詰まりじゃない限り、Fで何とかなります。(特に細い排管なら)

Fで解決できるケース(実体験より)

浴室の排水口
髪の毛とアカでドロドロになった排水口。150gのFを使って45分放置したら、スッキリ流れるようになりました。時間はかかるけど、確実に効きます。
まあ、浴槽の詰りならパイプユニッシュの方が効きます。

キッチンの油汚れ
シンクの流れが悪くなったお客さん宅。市販の洗剤じゃ全然ダメだったけど、Fを使ったら一発で解決。

洗面所の石鹸カス
これも定番の詰まり原因。Fなら30分くらいで綺麗になります。

Kじゃないとダメなケース

飲食店のグリストラップ
これはもう、Fじゃ歯が立ちません。油がガチガチに固まってるので、Kの威力が必要です。でも一般家庭にはあまり関係ないですね。

長年放置した重度の詰まり
「もう何年も詰まってる」って状態だと、Fを3回使うよりもKを1回使った方が早いことがあります。

実際に使う時のコツ(失敗談も含めて)

ピーピースルーFの使い方

最初、私も適当に使ってました。でも正しい手順でやると効果が全然違います。

  1. まず手袋とマスクは必須(これ忘れがち)
  2. 排水口の髪の毛とかは先に取る(当たり前だけど大事)
  3. 粉を排水口の周りに土手みたいに盛る(これがポイント)
  4. 40度くらいのお湯をゆっくり注ぐ(熱すぎるとダメ)
  5. 30〜45分は絶対に待つ(せっかちな人は失敗しがち)
  6. 最後に水をたっぷり流す

失敗談:最初の頃、熱湯を一気にかけて配管を痛めたことがあります…。配管の材質によっては変形することもあるので注意です。

ピーピースルーKの使い方(危険です)

正直、一般の方にはおすすめしません。でもどうしても使う場合は…

  1. 絶対に保護具を着ける(手袋、マスク、眼鏡)
  2. 換気を忘れずに(臭いがキツイ)
  3. 汚水は先に汲み出す
  4. 200〜300gを排水口周りに
  5. 水をそっと注ぐ(ジュジュッと音がします)
  6. 5〜10分で反応終了
  7. 大量の水で流す

注意:反応する時、めちゃくちゃ熱くなります。プラスチックの配管だと変形することもあるので、本当に注意してください。

買える場所も全然違う

ピーピースルーFの場合

これは普通に買えます。

  • カインズ、コーナンなどのホームセンター
  • マツキヨ、ウエルシアなどのドラッグストア
  • 東急ハンズ、ロフト
  • Amazon、楽天(一番楽)

ただし、店舗によって置いてない場合もあるので、事前に電話で確認した方がいいです。

ピーピースルーKの場合

これが面倒くさい。劇物指定なので…

  • ヤフーショッピングの一部店舗
  • プロ工具.comなどの専門店
  • 書類(劇物譲受書)の提出が必要
  • 身分証明書も必要

正直、こんな面倒なことするなら業者呼んだ方が早いと思います…。

コスパはどうなの?

これ、気になりますよね。実際に計算してみました。

一般家庭の場合(4人家族想定)

ピーピースルーF作戦

  • 年3回使用:3,600円
  • 予防用(月1回少量):1,200円
  • 手袋とかの道具:1,800円(最初だけ)
  • 年間合計:6,600円

業者さんにお任せ作戦

  • 緊急時:15,000円 × 年2回 = 30,000円
  • 定期清掃:12,000円 × 年2回 = 24,000円
  • 年間合計:54,000円

差額は年間47,400円。これは大きいですね。

ただし、時間と手間を考えると、お金に余裕があるなら業者さんの方が楽です。私がお客さんの立場だったら、軽い詰まりは自分でやって、重いのは業者さんに頼みます。

いつ業者を呼ぶべき?

12年やってて思うのは、無理しない方がいいケースも多いってことです。

すぐに業者を呼んだ方がいい場合

  • 賃貸住宅:管理会社に連絡してから
  • 水が逆流してる:これヤバイです。マンションの場合は漏水する可能性が出て来るので急ぎ対応が必要。
  • 2回やってもダメ:配管の問題か、詰まりの重症度が高い可能性
  • 臭いが下水っぽい:根本的な問題あり。トラップなどの不具合

緊急時におすすめの業者さん

24時間対応:水道救急センター(料金はっきりしてるので安心)

技術重視:水道修理屋(アフターフォローがしっかりしてる)

コスパ重視:イースマイル(地域密着でお値段も良心的)

よくある質問(リアル版)

Q: 結局、どっちを最初に買えばいいの?

A: 迷わずピーピースルーFです。

理由は簡単。家庭の詰まりならかなりの確率でFで解決できるし、扱いも安全。
Kは本当に最後の手段だと思ってください。

Q: 効かない時はどうすればいい?

A: まず熱湯作戦を試してみてください。

60度くらいのお湯を2リットル流して15分待つ。それでもダメならFを再投入。それでもダメなら素直に業者さんを呼びましょう。

Q: 予防はどうすればいい?

A: 月1回、Fを少量使うのが効果的です。

詰まってから慌てるより、予防の方がずっと楽。月1回やってるお客さんは、重い詰まりになることがほとんどありません。

Q: 古いマンションでも大丈夫?

A: 配管の材質を確認してから使ってください。

築30年以上だと、金属管を使ってることがあります。強いアルカリに弱い材質もあるので、管理会社に確認するか、少量でテストしてみてください。

最後に(本音です)

12年間この仕事をやってて思うのは、予防が一番大事ってことです。

毎月ちょこっとFを使って掃除してれば、重い詰まりになることはほぼありません。そうすれば、危険なKを使う必要もないし、高い業者代もかからない。

でも、もしどうしてもダメな時は、無理しないで業者さんを呼んでください。配管を痛めたり、怪我をしたりしたら、結局高くつきます。

今すぐやること:

  1. ピーピースルーFを1本買っておく
  2. 手袋とマスクも一緒に準備
  3. 信頼できる業者さんの連絡先をメモしておく

これだけで、排水トラブルの9割は解決できます。


筆者について
排水・配管の現場一筋12年。住宅から店舗まで、年間350件のトラブルを解決してます。

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